よし、旅に出よう。


うはぁ....これはダメだろう....
すっげぇ、目、輝いてるし。キラキラ、いやむしろギラギラ?
こんなの、今まで見たことないなぁ....

俺はどこか他人事のように見ていた。
この騒ぎに巻き込まれたくないし、自分がこの連中の仲間だと思いたくなかったのだ。
どんどん心が荒んでいっている俺に気付かず、みんなはずいぶんと白熱していた。
出来れば自分のことはそのまま気付かないでいて欲しい。

そんな俺のささやかな願いは叶えられなかったようだ。
くるりとこちらを振り向く。
最後の砦とばかりに布団にくるまるが大した意味もなさず剥ぎとられる。
精一杯抵抗したがこのメンバーでは無意味だった。


ふっ、神様なんてこの世の中にはいないのさ...
あれっおかしいな、前が霞んで見えないや。

霞む視界で遠いところを見つめながら、綱吉はそう感じた。



「ツナ、お前はどっちがいい?」

真剣な顔をしてずいと迫ってくるのは最強と名高い我が家庭教師様。
その両手には一着ずつ制服が握られている。

あっれー?おっかしいな。
俺にはどっちもスカートに見えるよ。

片方は並盛中の女子制服。
ベージュのブレザーと少し短めの紺のチェックスカートに黒のハイソックス。

もう片方は旧並盛中の女子制服。
赤いスカーフがひらりとなびくセーラー服に黒のオーバーニーソックス。

えっと、とりあえず帰っていいかな。

「10代目!俺は断然こちらがいいと思います!」

キラキラしい笑顔を全開で向けてくるのは獄寺隼人。
彼が指さすのはブレザーの制服。

あの〜〜〜、もしもし?

「ツナにはこっちだと思うのな」

さわやかに笑っているのは、親友の山本武。
彼が指さすのはセーラー服。

え〜〜〜っと、もしもし?

二人ともどうしちゃったのかなぁ?
あっ、あたまおかしくなっちゃったか。
そうかそうか、このごろあったかくなってきたから頭の一つや二つおかしくなるよね!
うん、悪いことは言わないからとりあえず病院行ったほうがいいかな。

「ほら、お前が決めないと終わらないだろ」

あっ、ここにもおかしい人いまーす。
救急車三台呼んで下さーい。

軽く現実逃避に走るがそれは許されなかった。

「ほら、さっさと決めちまえ」

ぐいぐいとこちらに迫ってくる二着の制服。
眩しいくらいに光り輝く三人の笑顔が忌々しかった。

そっか、そんなに怒ってほしいんだ。分かった。
盛大に息を吸う。


「....いいかげんに、しろーーーー!!」


ぶわりと額に炎が広がる。
とりあえず近くにあった家庭教師の頭を引っ掴み力の限り床に沈め、拳を振り切り自称右腕を壁に吹き飛ばして、野球部エースを回し蹴りで先ほどとは反対の壁に吹き飛ばす。

ちっ、結構力こめたのに大したダメージになっていない。

起き上がってきた三人に舌打ちが出る。

このごろこういう展開多いなぁ。なんでだろ......
そろそろこいつらと縁切ってもいいと思うんだけどなぁ......


よし、旅に出よう。



Fin



あとがき

初ギャグです!
なんだか三人がおかしくなってしまいました
最初はもっと普通だったんだけどな......
まぁ、こんなもんですよね☆←うざい

もっともっと面白いものを書けるように頑張りたいです