集う処


長い廊下にぱたぱたと軽い足音が響く。
軽やかに弾む足に合わせてぴょこぴょこと淡い金茶色の髪が揺れる。
大きな扉の前に立つとその小さくてふくふくとしたもみじの様な手で軽くノックをした。

コンコン。

「じぃじ〜。ツナきたよー」

鈴を転がした様な可愛らしく、耳に心地よい声。

ガチャリと扉が開く。
優しい笑顔をした初老の男性が出迎えた。

「じぃじ」

綱吉がズボンにしがみつけば、男性――ボンゴレ\世が年齢を感じさせない軽い動作で抱き上げてくれる。

「ツナ、良く来てくれたな」

「うん。ツナ、ひとりでこれたよ」

ほんわかした空気が回りを包む。

ふわふわ。ふにふに。と辺りが柔らかくなっているようだ。

にこにこと笑う綱吉の可愛らしさに\世の頬は弛みっぱなしだ。

「じぃじ?えと、ごようは?」

「おおっ。そうじゃった、そうじゃった」

用があると呼ばれたのにその用件に入る気配が欠片もなかったので疑問に思って尋ねれば、ようやく思い出したのか弛みきっていた頬が少しもどる。

「今日はの、綱吉に紹介したい人がおってな」

「しょうかい?」

「そうじゃ。会ってくれるか?」

「うん。いいよ!」

一人で走ってきた長い廊下を今度は\世に抱きかかえられながら進む。

「しょうかいしたい人ってどんな人?」

「会ってからのお楽しみじゃ」

「ええぇ。じぃじのいじわるぅ」

綱吉は柔らかいほっぺたをプクっと膨らませる。
先ほど走ってきたせいか、その頬は林檎の様に紅く染まっていた。
膨らませた頬を指でついてやればクスクスと笑う。

「ふふふ、それでは行こうかの」

「ん!」

小さく柔らかい綱吉の体を抱き直す。

笑い合いながら二人は長い廊下を進んだ。




END

あとがき

ちみっこ綱吉です!ずっとしたかった!
この後虹とか天気とかいっぱい出したいと思います